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数理工学科は「数学と工学の総合的融合」を目的に、平成18年に発足した新鋭の学科です。情報数学分野、複雑系解析分野 、確率解析分野、統計科学分野の4分野を持ち、数学系科目を中核に現代数学と工学技術の知識をバランスよく習得できるのが大きな特色です。
情報数学分野では、城本啓介教授が2009年10月に着任。代数学や組合せ論を応用した「符号理論」と「暗号理論」への研究・展開が始まりました。いずれも、現代のデジタル社会には不可欠の技術で、「数学と工学の総合的融合」を実践する数理工学科に相応しい研究テーマです。
デジタル通信の基本となるのが「0」と「1」の組合せ配列です。「符号理論」は、この配列が雑音などの障害を受けても、正確な情報を届けられるよう理論的に「誤り訂正」を行うための研究です。実社会でも、CDやDVD、さらにはQRコードをはじめとした2次元バーコードなどで応用されているテクノロジーの一翼を担っています。

また「暗号理論」も、クレジットカードなどの個人情報保護のために欠かせない基礎技術です。例えば、個人と金融機関との間のやりとりで送り手の情報を他に読み取れないように、そして受け取る側には正確に認識できるように変換する技術として使われています。
城本教授は熊本大学理学部大学院生当時から「符号理論」「暗号理論」の研究にあたっており、10年ぶりに熊大の門をくぐることになりました。それだけに、「符号理論、暗号理論に限らず、代数学や組合せ論の研究を新たに他の工学分野に応用する機会を得られれば」と意欲を見せています。
学科を目指す学生に向けては「大学での研究は問題を自分で設定することから始まります。いろんな現象を数学的に記述できること。ねばり強く、楽天的で、好奇心に満ちた人材に期待しています」と語ります。